アピリッツ<4174> 好調な市場環境と売上高外注費率の改善等により、23年1月期は高成長を予想

2022/06/13

EC サイト等の開発、運用・保守やオンラインゲームの開発・運用等を展開
好調な市場環境と売上高外注費率の改善等により、23年1月期は高成長を予想

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・アピリッツ(以下、同社)は、法人顧客向けWebソリューション事業と、法人顧客、個人ユーザー向けオンラインゲーム事業を展開する情報サービス企業である。
・売上高構成比ではオンラインゲーム事業が過半を占めるが、利益率が高いWebソリューション事業の利益構成比(調整額控除前)が22/1期において72.7%となっている。

2.財務面の分析
・16/1期(単体)~22/1期(連結)の期間では、売上高は年平均14.2%増加したものの、経常利益は同6.3%減少した。PC向け自社開発ゲームが好調だった16/1期は過去最高益であったが、スマートフォン向けへの移行に伴う採算低下やヒット作の減少等により、オンラインゲーム事業の利益率が大幅に悪化したためと推測される。
・今回選定した類似企業と比べると、収益性はやや低いものの、成長性は良好であった。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、事業の安定成長を重視した経営姿勢にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、Webソリューション事業における安定成長の継続とM&A、オンラインゲーム事業における人員増加や海外展開により、事業規模の拡大を目指している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、23/1期の業績について、好調な市場環境と前期に上昇した売上高外注費率の改善等を想定し、前期比19.9%増収、87.0%営業増益と予想した。
・当センターでは、中期的にも、両事業において成長を見込んでおり、24/1期は前期比11.2%増収19.9%営業増益、25/1期は同10.0%増収19.3%営業増益と予想している。

>>続きはこちら(1.58 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。