まぐまぐ<4059> 22年9月期は増収が続く一方、労務費や外注費の増加により減益となる見通し

2022/06/10

メルマガを中心としたコンテンツ配信プラットフォーム「まぐまぐ!」を運営
22年9月期は増収が続く一方、労務費や外注費の増加により減益となる見通し

業種: 情報・通信業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・まぐまぐ(以下、同社)は、メールマガジン(以下、メルマガ)配信プラットフォームを運営するプラットフォーム事業及びWebメディアを運営するメディア広告事業、イベントの企画などを行うその他事業を行っている。22/9期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上構成比は、プラットフォーム事業55.0%、メディア広告事業44.9%、その他事業0.1%である

◆ 22年9月期上期決算の概要
・22/9期上期の売上高は前年同期比12.2%減の304百万円、営業利益は同72.7%減の23百万円であった。プラットフォーム事業は購読者の利便性向上のための機能強化を進めたものの大きな成果を得られず8.0%減収、メディア広告事業は広告単価の低下傾向が続き16.6%減収となり、固定費負担が増して大幅な営業減益となった。

◆ 22年9月期は増収減益を予想
・22/9期の会社計画は期初予想通り、売上高が前期比6.7%増の710百万円、営業利益が同51.4%減の62百万円である。有料会員数の増加、企業の広告出稿の回復により増収を見込む一方、労務費や外注費の増加による減益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績及び同社の取り組みを踏まえて22/9期業績予想を前回の売上高711百万円、営業利益69百万円から売上高680百万円、営業利益58百万円に修正した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、「まぐまぐ!Live」の機能強化、既存メディアのコンテンツ拡充などに取り組み、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。
・当センターでは、機能の強化やサポート体制の更なる充実により会員数を増やして事業規模拡大につなげることは可能と考え、23/9期以降の増収増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。