AHCグループ<7083> 22年11月期は新型コロナウイルス禍の影響からの回復で営業黒字を目指す
障害者向けの福祉事業を中心に介護事業や外食事業を展開
22年11月期は新型コロナウイルス禍の影響からの回復で営業黒字を目指す
業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太
◆ 会社概要
・AHCグループ(以下、同社)は、首都圏を中心に、福祉、介護、外食の3事業を展開している。福祉事業は、障害を持つ幼年から成人までをワンストップでカバーできるサービスラインナップが特徴である。
◆ 21年11月期決算
・21/11期決算は、売上高4,114百万円(前期比0.7%増)、営業損失234百万円(前期は106百万円の利益)となった。主力の福祉事業では積極的な事業所開設が見られたが、報酬改定により放課後等デイサービスの報酬が想定以上に引き下げられ減益となった。さらに、新型コロナウイルス禍の影響により、介護事業が減益に、外食事業は損失が大幅拡大となり、全体として大幅営業損失となった。
◆ 22年11月期業績予想
・22/11期業績について、同社は、売上高5,452百万円(前期比32.5%増)、営業利益52百万円(前期は234百万円の損失)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/11期について売上高5,345百万円(前期比29.9%増)、営業利益41百万円(前期は234百万円の損失)と予想した。福祉事業と介護事業の増益と外食事業の黒字回復で、営業黒字回復を想定した。
◆ 今後の注目点
・当センターでは、23/11期は前期比18.8%増収、24/11期は同17.7%増収となり、売上高営業利益率は24/11期に4.2%まで回復すると予想した。
・21/11期は新型コロナウイルス禍の影響で営業損失に陥ったが、22/11期は新型コロナウイルス禍の影響からの脱却の糸口を掴めるかが焦点となろう。一方、主力の福祉事業においては苦しい状況下でも事業所を増やし続けてきた。同社は、成長戦略にのっとり共同生活援助(グループホーム)でのトップシェアを目指す方針であり、まずは計画通りに事業所開設が進むかどうかに注目していきたい。