GA technologies<3491> 22年10月期はシェア拡大を優先するため、当期損失が継続する見込み

2022/05/13

得意のDXの積極活用により不動産売買マーケットプレイス「RENOSY」を運営
22年10月期はシェア拡大を優先するため、当期損失が継続する見込み

業種: 不動産
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・GA technologies(以下、同社)は、DXを積極活用して構築した不動産売買マーケットプレイス「RENOSY(リノシー)」を運営している。

◆ 21年10月期決算
・21/10期決算は、売上高85,388百万円(前期比35.4%増)、営業損失39百万円(前期は1,888百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失1,269百万円(同903百万円の利益)となった。売上高は期初計画通りだったが、外部環境の変化により、物件仕入の競争が激しくなり、主力の投資物件販売の収益性が低下したことが影響した。

◆ 22年10月期業績予想
・国際財務報告基準に移行した22/10期業績について、同社は売上収益110,000百万円(前期比46.9%増)、営業利益57百万円(前期は1,114百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期損失700百万円(同1,269百万円の損失)と計画している(国際財務報告基準に基づいた21/10期業績をもとに前期比または前期数値を表示)。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/10期の業績を、売上収益116,991百万円(前期比56.3%増)、営業利益453百万円(前期は1,114百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期損失250百万円(同1,269百万円の損失)と予想した。主力の投資物件販売が増収を牽引する展開を想定しているが、買収企業の業績貢献を織り込んだ分、会社計画を上回る予想となった。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、23/10期は前期比36.1%増収、24/10期は同21.6%増収で、売上収益営業利益率は24/10期に1.5%まで上昇すると予想した。
・市場シェア拡大に向けた増収を優先している同社は、売上総利益率の低下や当期損失を容認し、M&Aも積極的に実施している。これらの動向とともに、売上総利益率が上昇に転じるタイミングにも注目したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。