ヘッドウォータース<4011> 人材採用強化に伴い、22年12月期は増収ながら営業減益を予想

2022/05/02

AIやIT技術を用いたシステム開発や関連サービスを提供
人材採用強化に伴い、22年12月期は増収ながら営業減益を予想

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知 淳

◆ AIやIT技術を用いたシステム開発や関連サービスを提供
・ヘッドウォータース(以下、同社)は、複雑なAI導入プロセスをワンストップで提供するAIソリューション事業を展開している。
・AIを活用したITシステム開発を行うAIインテグレーションサービス(以下、AIインテグレーション)、AIを活用せずにITシステムを開発するDXサービス(以下、DX)、自社AI製品等を提供するプロダクトサービス、開発したシステムの改善、保守を行うOPSサービスを提供している。

◆ 21年12月期決算は2%増収、46%営業減益
・21/12期決算は、前期比1.6%増収、46.1%営業減益であった。売上高の伸び悩みに不採算案件の発生、採用強化に伴う人件費の増加等が加わり、期初計画を下回る大幅な減益となった。

◆ 22年12月期の会社計画は27%増収、31%営業増益
・22/12期から開示する連結決算について同社は、AIインテグレーション等の拡大を見込む一方、人材採用の強化に伴う費用の大幅な増加により、前期単体数値に比べ、16.0%増収、58.0%営業減益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、21/12期実績等を踏まえて、22/12期の業績予想を見直した。21/12期のDXとプロダクトサービスが想定を上回ったこと等から、売上高を1,288百万円→1,313百万円(前期比12.1%増)に増額した一方、人件費や採用費等の想定を大幅に引上げたため、営業利益を109百万円→49百万円(同46.3%減)に減額した。

◆ 高利益率サービスの比率上昇により、来期以降の業績回復を予想
・当センターでは、21/12期実績や人材採用強化の方針等を踏まえ、23/12期についても、売上高を35百万円増額する一方、営業利益を49百万円減額した。
・前期比では、高利益率サービスであるAIインテグレーションの売上高構成比の上昇等により、23/12期は11.8%増収、97.8%営業増益、24/12期は10.4%増収、57.8%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。