スタメン<4019> 提供するプラットフォーム「TUNAG」の契約企業は順調に増加

2022/04/22

社内の情報共有を支援するエンゲージメント経営プラットフォーム事業を展開
提供するプラットフォーム「TUNAG」の契約企業は順調に増加

業種: 情報・通信業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・スタメン(以下、同社)は、エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」及びオンラインサロンプラットフォーム「FANTS」を提供しており、「TUNAG」が売上高の9割程度を占めている。
・同社は、エンゲージメントを、会社と従業員及び従業員同士の相互信頼関係が確立されている状態と定義し、「TUNAG」によって企業のエンゲージメント向上を図り、企業活動を支援している。

2.財務面の分析
・「TUNAG」の利用企業数の増加とともに増収が続いている。18/12期は、人件費の増加により営業損失143百万円となったが、19/12期は損失額が縮小、20/12期に黒字化し、21/12期は営業利益33百万円となった。
・22/12期の会社計画は売上高が前期比36.3%増の1,245百万円、営業利益が同2.8倍の95百万円である。利用企業数の増加による増収が続き、人件費などの増加を吸収して大幅な増益を見込んでいる。
・他社との財務指標比較では、収益性が下回っているものの、売上高の成長率は他社を大きく上回っている。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、エンゲージメント経営プラットフォーム運営に関するノウハウ、様々な業種の顧客やパートナー企業といった関係資本にあると考えられる。

4.経営戦略の分析
・同社は、「TUNAG」の利用企業数増加による持続的な事業成長を目指し、国内市場における顧客基盤の拡大などに取り組む考えを示している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、サポート体制の強化や営業担当の増員により継続利用企業数が増加し、同社の事業規模拡大につながると考えている。
・業績については、22/12期は会社計画を若干上回る利益水準を予想し、その後も増収増益が続くと予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。