Welby<4438> 21年12月期は営業損失が縮小し、22年12月期の会社計画は未定
患者と医療者が健康・医療情報を共有し、治療に役立てるためのサービスを展開
21年12月期は営業損失が縮小し、22年12月期の会社計画は未定
業種: 情報・通信業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・Welby(以下、同社)は、糖尿病、高血圧症などの生活習慣病をはじめとする様々な疾患の治療分野で、患者の自己管理をサポートするPHR(Personal Health Record)プラットフォームサービスを展開している。
・同社はPHRプラットフォームサービス事業の単一セグメントだが、売上高は提供するサービス内容により、疾患ソリューションサービスとWelbyマイカルテサービスに分類されている。
◆ 21年12月期決算の概要
・21/12期の売上高は前期比31.8%増の1,139百万円、営業損失113百万円(20/12期は237百万円の損失)であった。新規アプリの開発費及び運営アプリ数の増加に伴う運営料の増加により増収となった一方で、プラットフォーム開発に係る労務費や外注費の負担が重い状況が続いており、20/12期に続いて営業損失を計上した。尚、損失額については20/12期より縮小している。
◆ 22年12月期の業績予想
・同社は22/12期の会社計画について、開発中のアプリの製薬会社への納品時期などの不確定要素が多く、現時点では合理的な見積もりが困難であることから未定としている。
・証券リサーチセンターでは21/12期実績及び同社の取り組みを踏まえて、営業損失が続くと予想していた22/12期業績を見直した。22/12期の売上高1,350百万円(前期比18.5%増)、営業損益0百万円と予想する。
◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、疾患ソリューションサービスでは製薬会社に向けたアプリ開発提案の強化、Welbyマイカルテサービスでは普及プロモーションの強化などに注力し、事業規模拡大を目指す考えである。
・当センターでは運営アプリ数の増加により増収が続き、23/12期以降は営業黒字を予想した。