リビングプラットフォーム<7091> 今後も自社開発と事業承継により介護事業所の拡大を図る

2022/03/15

利便性の高い立地に介護付有料老人ホームなどを展開する介護事業が主力
今後も自社開発と事業承継により介護事業所の拡大を図る

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・リビングプラットフォーム(以下、同社)グループは、同社と連結子会社10 社で構成されている。グループで行う事業は介護付有料老人ホームなどを運営する介護事業、障がい者の就労支援などを行う障がい者支援事業、認可保育所などを運営する保育事業、給食サービスなどを行うその他事業である。

2.財務面の分析
・運営事業所数の増加に伴い、売上高は増加が続いている。営業利益も増加基調にあったが、21/3 期は増収となった一方、新規事業所の開設に伴う労務費、賃借料などの増加により33.1%営業減益となった。尚、コロナ関連と保育所新設に係る助成金収入の計上により経常利益は前期比3.3%増である。
・22/3 期の会社計画は20.4%増収、137.4%営業増益である。事業所の稼働率上昇による売上総利益率の改善効果で大幅な営業増益を見込んでいる。
・他社との財務指標比較では、収益性の3 項目ともに5 社中4 番目の水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、介護や障がい者支援などの社会的意義のある事業を展開し、ノウハウを蓄積しながら事業所や職員といった組織資本を拡充してきたことなどにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、介護事業所の開設による持続的な事業規模拡大を目指しており、自社での事業所開設とともに事業承継による事業所の拡充を図る考えを示している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、当面は新規事業所の開設よる増収が続き、稼働率の上昇とともに適正な職員配置を徹底することで損益改善が進むと考えている。
・22/3 期業績については会社計画線上の水準を予想し、23/3 期以降も増収増益が続くと予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。