コンピューターマネージメント<4491> 需要の拡大と元請比率の上昇を見込み、中期的な業績拡大を予想

2021/12/21

西日本を地盤に全国規模で幅広いITソリューションを提供する独立系SIer
需要の拡大と元請比率の上昇を見込み、中期的な業績拡大を予想

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知 淳

◆ 西日本を地盤に全国規模で幅広いITソリューション等を提供
・コンピューターマネージメント(以下、同社)は、西日本を地盤に全国規模で幅広いITソリューションを提供する独立系SIerである。
・売上高の約7割を占めるゼネラルソリューションでは、ソフトウエア開発、運用・保守、ヘルプデスクサービス等を手掛けている。インフラソリューションでは、サーバーやネットワーク等の構築、運用・保守、キッティングサービス等を、ERPソリューションでは、独SAP等のERP導入支援等を手掛けており、各々売上高の1~2割を占めている。

◆ 22年3月期上期は5%増収、57%営業増益
・22/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の決算は、前年同期比5.2%増収、57.3%営業増益であった。ゼネラルソリューションとインフラソリューションを中心とした売上高の拡大や、元請比率の上昇等による売上総利益率の上昇、募集費の減少等により、大幅増益となった。

◆ 22年3月期の会社計画は10%増収、4%営業増益を維持
・22/3期上期決算の通期計画に対する進捗率については、売上高はやや低かったものの、営業利益が56.4%と高かったことから、前期比10.3%増収、4.4%営業増益としている22/3期計画を同社は据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、22/3期上期実績を踏まえ、ゼネラルソリューション等の売上高や営業費用の予想を引下げる等、22/3期の業績予想を見直した。売上高を6,810百万円→6,690百万円に減額した一方、営業利益を410百万円→494百万円に増額した。

◆ 需要の拡大と元請比率の上昇等により、中期的な業績拡大を予想
・当センターでは、23/3期以降の予想についても、ゼネラルソリューション等を中心に売上高を減額した一方、営業利益を増額した。
・全てのソリューションでの需要の拡大と、元請比率の上昇による売上総利益率の上昇等を見込んだことから、23/3期は前期比6.6%増収、6.7%営業増益、24/3期は同6.2%増収、8.9%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。