ツクイスタッフ<7045> コロナ感染症の影響の軽減や新たな施策の効果により、中期的な業績回復を予想

2021/12/10

介護・医療業界に特化して全国展開する人材サービス企業
コロナ感染症の影響の軽減や新たな施策の効果により、中期的な業績回復を予想

業種: サービス業
アナリスト: 大間知 淳

◆ 介護・医療業界に特化して全国展開する人材サービス会社
・ツクイスタッフ(以下、同社)は、介護・医療業界に特化して全国展開するツクイホールディングスグループの人材サービス会社である。人材派遣や人材紹介、教育研修等のサービスを全国36カ所の支店と本社から提供している。

◆ 22年3月期上期は1%減収、営業損失を計上
・22/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の決算は、前年同期比1.3%減収、11百万円の営業損失であった(前年同期は77百万円の利益)。利益率が高い人材紹介の売上高減少や、システム関連コストの増加が利益減少の主因となった。人材紹介は計画を下回ったものの、コスト削減等により、営業損失の金額は会社計画並みであった。

◆ 22年3月期の会社計画は8%増収、21%営業増益を維持
・22/3期上期決算がほぼ計画線であったことや、新型コロナウイルス問題の影響が軽減してきていること等から、前期比7.7%増収、20.9%営業増益としている22/3期計画を同社は据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、22/3期上期実績や同社の施策等を踏まえて、人材紹介の売上高等を中心に22/3期の業績予想を見直し、売上高を8,072百万円→7,930百万円(前期比3.6%増)、営業利益を66百万円→23百万円(同61.2%減)に下方修正した。

◆ 23年3月期以降の予想も減額したが、中期的な業績回復を予想
・当センターでは、23/3期以降についても、人材紹介の売上高予想の減額や、売上総利益率予想の引下げに伴い、業績予想を減額した。
・ただ、コロナ感染症の影響が軽減してくると見られることや、新たな施策の効果が徐々に現れ、人材紹介等の利益率が高いサービスの売上高構成比が上昇すると考えたことから、23/3期は5.7%増収、207.9%営業増益、24/3期は3.3%増収、43.6%営業増益と、中期的な業績回復を予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。