ヘッドウォータース<4011> 高利益率サービスの構成比上昇等を想定し、22年12月期以降の業績回復を予想

2021/11/05

AIやIT技術を用いたシステム開発や関連サービスを提供
高利益率サービスの構成比上昇等を想定し、22年12月期以降の業績回復を予想

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・ヘッドウォータース(以下、同社)は、複雑なAI導入プロセスをワンストップで提供するAIソリューション事業を展開している。
・AIを活用したITシステム開発を行うAIインテグレーションサービス(以下、AIインテグレーション)、AIを活用せずにITシステム開発を行うDXサービス(以下、DX)、自社AI製品等を提供するプロダクトサービス、開発したシステムの改善、保守を行うOPSサービスを提供している。

2.財務面の分析
・17/12期から20/12期までの期間では、利益率が高いAIインテグレーションの売上高構成比の上昇等により、売上高は年平均7.7%の増加ながら、経常利益は同99.8%増加した。
・成長性と収益性の観点で類似企業に比べ魅力的である。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、顧客のITシステムやニーズに対応したサービス提供体制にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、AI化の加速による既存事業の拡大、外部リソースの活用による収益源の多様化、ストック売上比率の向上による収益基盤の強化、新たな収益源の確保によるAI実用化時代への対応を成長戦略としている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/12期の業績について、DXを中心とした売上高の落込みや人件費等の増加により、大幅減益となった上期実績等を踏まえて、会社計画並みの0.5%減収、55.1%営業減益と予想した。
・当センターでは、コンサルティングチームの増員等の営業力の強化に伴う売上高の増加や、AIインテグレーションの売上高構成比の上昇による売上総利益率の上昇等を想定し、22/12期は前期比12.3%増収、43.4%営業増益、23/12期は同11.3%増収、33.9%営業増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。