アイリックコーポレーション<7325> 新型コロナウイルス禍の影響からの脱却で22年6月期は大幅増益の会社計画

2021/10/21

来店型乗合保険ショップチェーン「保険クリニック」を運営
新型コロナウイルス禍の影響からの脱却で22年6月期は大幅増益の会社計画

業種: 保険業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・アイリックコーポレーション(以下、同社)は、「保険クリニック」の店舗ブランドで国内初の来店型乗合保険ショップチェーンを運営する企業である。保険見直しのコンサルティングのためのシステムを自社で開発していることが大きな強みとなっている。

◆ 21年6月期決算
・21/6期決算は、売上高4,638百万円(前期比11.3%増)、営業利益365百万円(同23.7%減)となった。21/6期は投資の期という位置づけのもと、費用増加が見込まれていた。この費用増に加え、新型コロナウイルス禍により第4四半期の保険販売が伸び悩み、期初会社計画を下回った。

◆ 22年6月期業績予想
・22/6期業績について、同社は、売上高5,564百万円(前期比20.0%増)、営業利益550百万円(同50.3%増)と計画している。22/6期から新収益認識基準が適用されるが、その影響が軽微なため、前期比は新基準適用前の21/6期実績と比較した参考値として掲示している(以下同じ)。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/6期の業績予想を、売上高5,603万円(前期比20.8%増)、営業利益575百万円(同57.4%増)とした。新型コロナウイルス禍の影響からの脱却と、前期に実施した投資の効果により、保険販売事業の直営店部門やソリューション事業の拡大が進み、会社計画をやや上回る水準での予想とした。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、23/6期18.3%増収、24/6期16.5%増収を見込み、売上高営業利益率は23/6期には12.1%、24/6期には14.1%へ上昇していくものと予想した。
・テレビ広告投入による知名度向上と、来客数の増加に対応するための業務のDX化の推進という中期計画の骨子は変わっていない。新型コロナウイルス禍で足を引っ張られた状況からどれだけ挽回できるか、その進捗を確かめていく展開となろう。

>>続きはこちら(1.68 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ