サイバーセキュリティクラウド<4493> 人件費等の費用の想定を引下げ、21年12月期以降の営業利益予想を増額した

2021/10/14

Webアプリケーション層への攻撃から外部公開サーバを守るWebセキュリティ会社
人件費等の費用の想定を引下げ、21年12月期以降の営業利益予想を増額した

業種: 情報・通信業
アナリスト:大間知 淳

◆ Webアプリケーション層への攻撃に備えるセキュリティ会社
・サイバーセキュリティクラウド(以下、同社)は、Webアプリケーション層へのサイバー攻撃から外部公開サーバを守るクラウド型WAF(Web Application Firewall)「攻撃遮断くん」を中心にサービスを提供するWebセキュリティ会社である。
・同社サービスの多くは、月額課金方式で提供されている。既存顧客から毎月継続的に得られる収益を四半期末で年換算した数値であるARRとユーザー数の持続的な拡大を目指している。

◆ 21年12月期上期の進捗率は、売上高48%、営業利益77%
・21/12期第2四半期累計期間(以下、上期)の決算は、売上高853百万円、営業利益192百万円であった。通期計画に対する進捗率は、売上高47.6%、営業利益77.0%と、売上高はほぼ計画通りであった一方、費用が予想ほど増えなかったため、営業利益は計画を大幅に上回った。

◆ 21年12月期の会社計画は50%増収、33%営業増益を維持
・上期の営業利益は計画を大幅に上回ったものの、下期には人員採用を強化する方針を示し、同社は50.0%増収、32.8%営業増益としている21/12期計画を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、上期実績を踏まえて、21/12期の業績予想を見直した。ARRが想定をやや下回ったため、売上高を1,794百万円→1,775百万円に減額する一方、人件費等の費用の想定を引下げ、営業利益を271百万円→340百万円に増額した。

◆ 費用の想定を引下げ、22年12月期以降も利益予想を増額した
・当センターでは、21/12期上期実績を踏まえ、22/12期以降についても、売上高の予想をやや減額する一方、費用の想定を引下げたことから、営業利益の予想を増額した。前期比では、22/12期は17.0%増収、15.3%営業増益、23/12期は14.1%増収、17.9%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。