BuySell Technologies<7685> 子会社の収益拡大や、小売比率の上昇等により、中長期的な成長を予想

2021/10/06

着物・切手・ブランド品・貴金属等の中古品の出張買取サービス「バイセル」を展開
子会社の収益拡大や、小売比率の上昇等により、中長期的な成長を予想

業種: 卸売業
アナリスト:大間知 淳

◆ 着物・切手等の中古品の出張買取サービス「バイセル」を展開
・BuySell Technologies(以下、同社)は、着物・切手・ブランド品・貴金属等 の中古品を対象として、主に一般消費者の自宅に訪問して買取るサー ビスである「バイセル」を全国展開している。
・独自指標である「出張訪問件数」と「出張訪問当たり変動利益(売上総利 益から広告宣伝費を控除したもの)」の拡大による成長を目指している。

◆ 21年12月期上期の単体決算は39%増収、321%営業増益
・21/12期第2四半期累計期間(以下、上期)の単体決算は、前年同期比 39.4%増収、321.1%営業増益であった。新型コロナウイルス問題によっ て前年同期に落ち込んだ出張訪問件数と出張訪問当たり変動利益が、 各々、同 10.2%増、同 29.9%増と大幅な増加となった。
・21/12期第1四半期から連結業績に加わった子会社タイムレスの貢献に より、同上期の連単倍率は、売上高 1.3 倍、営業利益 1.5 倍となった。

◆ 21年12月期の会社計画は、130%営業増益に上方修正
・21/12期連結決算について同社は、出張訪問件数の計画引下げ等によ り、売上高を 25,345 百万円→25,200 百万円(前期比 70.7%増)にやや下 方修正した一方、出張訪問当たり変動利益の向上やタイムレスとのシナ ジー効果の早期実現等により、営業利益を 1,580 百万円→2,230 百万円 (同 130.3%増)に上方修正した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、21/12 期上期実績や、同 社の施策、新型コロナウイルス問題の影響等を踏まえて、21/12 期の業 績予想を見直し、売上高を 25,350 百万円→25,200 百万円に下方修正し たものの、営業利益を 1,551 百万円→2,354 百万円に上方修正した。

◆ 子会社の収益拡大や小売比率の上昇等により成長継続を予想
・当センターでは、タイムレスの収益拡大や小売比率(toC 販売比率)の上 昇等により、22/12 期以降の予想を上方修正した。22/12 期は 16.1%増収、 21.8%営業増益、23/12 期は 11.0%増収、15.9%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。