きずなホールディングス<7086> 葬儀件数の拡大等を想定し、22年5月期以降の高成長を予想

2021/09/21

1日1組限定の貸切ホールでの家族葬を日本各地で施行する葬儀会社
葬儀件数の拡大等を想定し、22年5月期以降の高成長を予想

業種: サービス業
アナリスト:大間知淳

1.会社概要
・きずなホールディングス(以下、同社)は、1日1組限定の貸切ホールでの家族葬を日本各地で施行する葬儀会社である。「家族葬のファミーユ」を中心とした直営ホールで葬儀を施行する「直営モデル」と、公営斎場等を活用して葬儀施行を提携葬儀社に任せる「委託モデル」から構成される「葬儀施行業」と、自社サイトを通じてアプローチしてきた顧客と提携葬儀社や代理店を仲介する「ネット集客業」を行っており、全国33都道府県でサービスを展開している。

2.財務面の分析
・18/5期~21/5期の期間では、直営ホール数の増加に伴い、葬儀件数は年平均15.7%増加したものの、会葬者数の減少等に伴い、葬儀単価が同6.6%下落したため、売上収益は同7.8%増、税引前利益は同6.7%増と一桁の伸びにとどまった。
・成長性と収益性の観点で類似企業に比べ魅力的である。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、「生活者目線」と効率性重視の両立にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、出店加速やドミナント強化による収益性の向上等により、24/5期に売上収益11,700百万円、営業利益1,580百万円を目指す中期経営計画を掲げている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/5期の業績について、7月までの進捗状況を考慮し、会社計画をやや上回る16%増収、41%営業増益と予想した。
・当センターでは、葬儀件数の順調な拡大や、ドミナント効果による広告宣伝費率の改善等を想定し、23/5期は前期比14%増収、31%営業増益、24/5期は同11%増収、17%営業増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。