イーエムネットジャパン<7036> 21年12月期は人件費の増加を吸収して大幅営業増益となる会社計画

2021/09/07

Webサイト向け検索連動型広告や運用型広告等を手掛ける広告代理店
21年12月期は人件費の増加を吸収して大幅営業増益となる会社計画

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・イーエムネットジャパン(以下、同社)は、韓国のオンライン広告代理店EMNET INC.の日本支社として07年に設立され、13年4月にEMNET INC.の100%出資により日本法人となった。21年6月にソフトバンクがEMNET INC.から株式を取得して同社株式の41.4%を所有する筆頭株主となっている。
・同社は検索連動型広告や運用型ディスプレイ広告などを中心に取り扱うインターネット広告代理店で、インターネット広告事業単一セグメントである。

◆ 21年12月期上期決算の概要
・21/12期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比21.1%増の5,289百万円、営業利益は同63.8%増の233百万円であった。増員により営業体制を強化したことで、新規顧客の獲得が順調に進んだ。同社は上期計画を開示していないものの、通期計画に対する進捗率は売上高で52.1%、営業利益で58.3%である。

◆ 21年12月期の業績予想
・21/12期の会社計画は期初計画からの変更はなく、売上高が前期比9.0%増の10,144百万円、営業利益が同37.6%増の400百万円である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績を踏まえて前回予想を変更し、56.2%営業増益を予想した。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、既存クライアントへのきめ細かい対応により広告予算拡大を図るとともに、組織的な営業手法の強化などに取り組み、新規クライアントの獲得も積極的に進める考えである。
・当センターでは、インターネット広告市場の拡大が続く環境下、同社が営業員の増員と営業手法の強化によりクライアント獲得を進め、事業規模を拡大することは可能と考えている。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。