セルソース<4880> 加工受託サービスを中心に、21年10月期以降の業績予想を上方修正した

2021/08/20

膝疾患治療向けを中心とした細胞加工受託等の再生医療関連事業を展開
加工受託サービスを中心に、21年10月期以降の業績予想を上方修正した

業種: 医薬品
アナリスト: 大間知 淳

◆ 膝疾患治療向け等の細胞加工受託等の再生医療関連事業を展開
・セルソース(以下、同社)は、医療機関に対する膝疾患向け等の細胞加工受託等を手掛ける再生医療関連事業を展開している。
・変形性膝関節症の治療に用いられる脂肪・血液由来の組織・細胞の加工受託サービスを収益源としている。患者から血液及び脂肪等の組織を採取するために必要な医療機器の仕入販売、医療機関に対するコンサルティングサービス、一般消費者向け化粧品販売等も手掛けている。

◆ 21年10月期上期決算は52%増収、125%営業増益
・21/10期第2四半期累計期間(以下、上期)の決算は、前年同期比51.5%増収、124.9%営業増益であった。加工受託サービスや医療機器販売等の急拡大に売上総利益率の上昇等が加わり、大幅増益となった。

◆ 21年10月期の会社計画は52%増収、83%営業増益に上方修正
・21/10期決算について同社は、21/10期上期の医療機器販売が計画を大幅に上回ったことや、加工受託サービス等も計画以上で推移していること等から、売上高を2,539百万円→2,810百万円(前期比51.5%増)、営業利益を573百万円→759百万円(同82.9%増)に上方修正した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、21/10期上期実績や同社の施策等を踏まえて、加工受託サービスや医療機器販売の売上高を中心に21/10期の業績予想を見直し、売上高を2,445百万円→2,857百万円、営業利益を642百万円→874百万円に上方修正した。

◆ 加工受託サービスを中心に22年10月期以降も予想を上方修正
・当センターでは、21/10期上期実績を踏まえて、22/10期以降についても加工受託サービスの売上高を中心に業績予想を上方修正した。前期比では、22/10期は27.2%増収、35.7%営業増益、23/10期は14.9%増収、17.6%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。