Branding Engineer<7352> 主力のMidworks事業を核に、サービスプラットフォームの構築・拡充を志向
フリーランスとして働く IT エンジニアに対して各種サービスを提供
主力のMidworks事業を核に、サービスプラットフォームの構築・拡充を志向
業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太
1. 会社概要
・Branding Engineer(以下、同社)は、フリーランスという働き方をする IT エ ンジニアに対して各種サービスを提供している。IT エンジニアと企業の 持つ案件とをマッチングする「Midworks」が主力サービスである。
2. 財務面の分析
・設立 2 期目の 15/8 期以降 20/8 期までの年平均成長率は、売上高が 118.3%、経常利益が 182.0%だった。Midworks 事業の拡大が増収を牽 引したが、規模拡大に向け多額の広告宣伝費を使った 17/8 期は一旦経 常赤字となった。また、20/8 期は採用増や成長投資を実行したため、減 益となった。
・設立 2 期目の 15/8 期以降 20/8 期までの年平均成長率は、売上高が 118.3%、経常利益が 182.0%だった。Midworks 事業の拡大が増収を牽 引したが、規模拡大に向け多額の広告宣伝費を使った 17/8 期は一旦経 常赤字となった。また、20/8 期は採用増や成長投資を実行したため、減 益となった。
3. 非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、IT エンジニアの価値向上というぶれない軸 を持つ創業者 2 名が牽引する経営(人的資本)にある。このぶれない軸 をもとにサービスを磨き上げていったことで、「Midworks」は比較的短期 間に登録者数を集め、顧客の蓄積(関係資本)とノウハウの蓄積(組織資 本)が進み、好循環を描く形でサービス規模が拡大していった。
4. 経営戦略の分析
・対処すべき課題として、Midworks事業の利益率の向上、メディア事業の 収益安定、tech boost 事業のカウンセリング力強化、TechStars事業の不 安定な売上高変動への対応が挙げられる。
・IT エンジニアの価値観やニーズの多様化に対応して網羅的にサービス を展開していく成長戦略で、Midworks事業を中心とした規模拡大と、新 規サービス開発も含めた事業領域の拡大を目指している。
5. アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、「IT エンジニアの価値向上」の事業軸がぶ れなかったことが、これまでの高い成長性の要因と評価している。今後、 新規のサービスや事業が加わり、事業ポートフォリオは多角化していくと 考えられるが、既存のプラットフォームとの整合性に注目していきたい。