INCLUSIVE<7078> 地域メディア運営支援の強化などに取り組み、事業規模拡大を目指す

2021/08/06

メディア運営企業や事業会社のインターネットサービスの拡大と収益化を支援
地域メディア運営支援の強化などに取り組み、事業規模拡大を目指す

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・INCLUSIVE(以下、同社)は、メディア運営企業や事業会社のインターネットサービスの拡大と収益化を総合的に支援する事業を行っている。
・デジタルコミュニケーション事業の単一セグメントで、メディアマネジメントサービス、広告運用サービス、プロモーション企画・PRサービス、エンジニアリングサービス、個人課金サービスを提供している。

2.財務面の分析
・21/3期は新型コロナウイルス感染症拡大による既存クライアントの予算縮小や取引解消などの影響を受け減収減益となった。足元は回復傾向にあり、22/3期の会社計画は売上高が前期比11.2%増の1,530百万円、営業利益が同36.1%増の43百万円である。
・他社との財務指標比較では、直近業績の落ち込みにより、収益性の3項目とも他の3社を下回っている。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、同社が事業開始以来積み重ねてきたテレビ局や出版社などとの取引関係にあると考えられる。また、07年の事業開始から蓄積している事業展開に関するノウハウも源泉のひとつと考えられる。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、市場変化への対応や高い専門性を持つ人材の確保及び育成体制の強化などが挙げられる。
・同社は、支援・運営メディアの拡大や地域メディア運営支援の強化などに取り組み、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、企業におけるマーケティング活動のデジタルシフトは一層進むと予測しており、同社がこれまでの実績を活かして運営メディア数を増加させることは可能と考えている。
・業績については、22/3期に営業増益に転じ、その後も拡大基調が続くと予想している。

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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