ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575> 22年3月期は、企業の人材需要の回復による人材紹介事業の拡大を見込む
エグゼクティブ層に特化した人材紹介事業やメンタルヘルスケア事業などを展開
22年3月期は、企業の人材需要の回復による人材紹介事業の拡大を見込む
業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(以下、同社)グループは、持株会社である同社とAIMSインターナショナルジャパン、A・ヒューマン、ヒューマン・フロンティア及びサイコム・ブレインズの5社で構成されており、人材紹介事業、メンタルヘルスケア事業、人材育成事業を行っている。
◆ 21年3月期決算の概要
・21/3期の売上高は前期比5.7%減の2,492百万円、営業損失は59百万円(20/3期は20百万円の利益)であった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で企業の採用活動が停滞し、人材紹介事業の売上高が落ち込んだ。経費の削減を進めたものの、減収による売上総利益の減少分をカバーできずに営業損失を計上した。
◆ 22年3月期の業績予想
・22/3期の会社計画は、売上高2,926百万円(前期比17.4%増)、営業利益137百万円(21/3期は59百万円の損失)である。メンタルヘルスケア事業は増員に伴う費用増により増収減益を見込む一方、人材紹介事業はエグゼクティブ人材の紹介を強化することによる増収増益、人材育成事業は研修動画の拡充による増収増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/3期実績及び同社の取り組みなどを踏まえて前回の業績予想を若干修正し、売上高は2,910百万円、営業利益は123百万と予想した。
◆ 事業戦略
・同社は、21年5月に中期経営計画を公表し、「戦略人事の総合サポーター」を目指して顧客のニーズに沿った多様なソリューション提供を強化していく考えを示している。
・当センターでは、短期的には21/3期に落ち込んだ人材紹介事業の回復を確認していくことが必要で、その後は中期経営計画に沿った各事業における取り組みの成果に注目したいと考えている。