ポート<7047> 22年3月期は主力の就職領域の回復による業績復調を見込む
就職活動や保険に関する情報サイトを運営するインターネットメディア事業を展開
22年3月期は主力の就職領域の回復による業績復調を見込む
業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・ポート(以下、同社)は、就職活動やカードローンなどに関する情報サイトを運営するインターネットメディア事業を手掛けている。運営するサイトは「キャリアパーク!」、「マネット」などである。
・同社はインターネットメディア事業の単一セグメントで、子会社は20年7月に子会社化した就活に関する口コミ情報サイトを運営する就活会議及び外装塗装専門サイトを運営するドアーズの2社である。
◆ 21年3月期決算の概要
・21/3期の売上高は前期比14.6%増の4,704百万円、営業損失は66百万円(20/3期は699百万円の利益)であった。リフォーム領域が加わったことで増収となったものの、主力の就職領域は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で就職活動が停滞し、減収であった。就活会議及びドアーズの子会社化に伴う人件費の増加、積極的な広告の実施に伴う広告宣伝費の増加により営業損失を計上した。
◆ 22年3月期の業績予想
・22/3期の会社計画はレンジ形式で開示されている。売上高は前期比48.8~59.4%増の7,000~7,500百万円、営業利益は400~700百万円(21/3期は66百万円の損失)である。会員数を伸ばすためのコンテンツ投資や、マッチング精度を向上させるためのシステム投資を積極化する予定だが、増収効果で吸収して黒字化する計画となっている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では事業環境及び同社の取り組みを踏まえ、売上高7,005百万円(前期比48.9%増)、営業利益390百万円(21/3期は66百万円の損失)と予想した。
◆ 事業戦略
・同社は、事業拡大のための投資を積極化する中期経営計画を公表している。主力領域でのユーザー数増加やマッチング率向上を図るとともに新規領域への進出も進め、事業基盤を強化する考えである。