メイホーホールディングス<7369> 事業承継の受け皿としてのM&A活用により地方創生を目指す

2021/06/07

建設関連サービス事業、建設事業を中心に地域密着企業の買収で業績を拡大
事業承継の受け皿としてのM&A活用により地方創生を目指す

業種: サービス業
アナリスト: 鎌田 良彦

◆ 建設関連サービス事業、建設事業等の4事業を展開
メイホーホールディングス(以下、同社)グループは、持株会社として経営管理を行う同社と子会社13社からなり、事業セグメントは、建設関連サービス事業、人材関連サービス事業、建設事業、介護事業の4つに分類されている(図表1)。

◆ 建設関連サービス事業
建設関連サービス事業は、国及び地方公共団体を主要顧客として、コンサルタント業務を提供している。具体的なサービスとしては、交通量等の各種調査、設計、測量、補償コンサルタント、公共工事において発注者をサポートして施工管理等を行う発注者支援業務等がある。特に発注者支援業務に強みを持つ。サービス提供エリアは、本社所在地の岐阜県に加え、愛知県、滋賀県、福井県、佐賀県、福島県となっている。

同セグメントに属する会社は、同セグメントを統括する中間持株会社兼事業会社のメイホーエンジニアリングと、その傘下の事業会社であるオースギ、エイコー技術コンサルタント、地域コンサルタント、エスジー技術コンサルタントである。

◆ 人材関連サービス事業
人材関連サービス事業は、大手ゼネコン向けの建設技術者派遣、各種製造事業者向けの製造業派遣を主要事業としている。その他、警備事業やカンボジアでは日本で受託した図面作成等業務のアウトソーシング受託を行っている。また、カンボジアに設立した現地法人MEIHO APHIVAT(メイホーアピワット)では、技能実習生候補の募集、教育、日本への送り出し手配を行っている。

同セグメントに属する会社は、同セグメントを統括する中間持株会社兼事業会社のメイホーアティーボと、その傘下の事業会社であるスタッフアドバンス、第一防災、MEIHO APHIVAT である。

◆ 建設事業
建設事業は、国や地方公共団体向けの建設工事、国道維持管理工事、緑化・法面工事を中心としている。特に、国道維持管理工事では、24 時間365 日体制で災害復旧等の迅速なサービスを提供している。

同セグメントに属する会社は、同セグメントを統括する中間持株会社のメイホーエクステックと、その傘下の事業会社の東組と愛木である。

◆ 介護事業
介護事業は、岐阜市内4 カ所、愛知県常滑市1 カ所の通所施設で、デイサービス、居宅介護支援(ケアプランの作成)を行っている。同セグメントに属する会社はアルトである。

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資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。