アルー<7043> 21年12月期は主力の教室型研修が牽引する形で営業黒字回復へ

2021/04/26

大手企業を中心に集合型の研修サービスを提供
21年12月期は主力の教室型研修が牽引する形で営業黒字回復へ

業種: サービス業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・アルー(以下、同社)は、主に大手企業向けに、顧客の課題に応じてカスタマイズしたビジネススキル研修や語学研修等の研修サービスを提供している。法人向けのオンライン英会話サービスも行っている。

◆ 20年12月期決算
・20/12期決算は、売上高1,819百万円(前期比27.5%減)、営業損失218百万円(前期は165百万円の利益)となった。第4四半期に業績回復の傾向が見られたものの、第2四半期以降、新型コロナウイルス禍の影響で業績が悪化し、営業損失になった。

◆ 21年12月期業績予想
・21/12期業績について、同社は、売上高2,270百万円(前期比24.8%増)、営業利益230百万円(前期は218百万円の損失)と予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/12期の業績予想を、売上高2,312百万円(前期比27.1%増)、営業利益217百万円(前期は218百万円の損失)とした。20/12期第4四半期の業績回復の流れを受けて、教室型研修の増収と利益率改善が牽引する形で黒字を回復するものと予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、新型コロナウイルス禍の負の影響が生じないことを前提に、22/12期16.1%増収、23/12期13.4%増収を見込み、売上高営業利益率は22/12期には12.7%、23/12期には14.9%まで改善していくものと予想した。
・短期的には新型コロナウイルス感染症の再拡大の兆候はリスク要因となりえようが、20/12期に進展した教室型研修のオンライン化やetudesの拡販等の進捗のほか、21/12期には緩やかな回復を想定しているグローバル人材育成が22/12期に本格回復に向かうかどうかを確認していく局面と考える。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。