ユニフォームネクスト<3566> 新型コロナウイルス禍の影響を乗り越え21年12月期は大幅増収増益

2021/04/06

業務用ユニフォームのインターネット販売で拡大してきた企業
新型コロナウイルス禍の影響を乗り越え21年12月期は大幅増収増益

業種: 小売業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・ユニフォームネクスト(以下、同社)は、インターネットを中心に業務用ユニフォームの通信販売を展開している。設立当初は福井県で対面販売を行ってきたが、現社長になり、通販による全国販売主体のビジネスモデルに転換した。

◆ 20年12月期決算
・20/12期決算は、売上高4,968百万円(前期比5.4%増)、営業利益322百万円(同10.9%減)となった。期初計画に対する達成率は売上高89.9%、営業利益86.8%となった。新型コロナウイルス禍による飲食店向けユニフォーム販売の減少が響いたが、ユニフォーム業界全体で訪問販売による営業活動が停滞する中で、インターネット販売を利用する流れとなり、クリニック向けユニフォームや作業服の通信販売はむしろ増収となった。それでも、期初に計画していた増員等を行った結果、売上高に対する固定費の比率が上昇し減益となった。

◆ 21年12月期業績予想
・21/12期業績を、同社は前期比22.3%増収、同31.7%営業増益と計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、新型コロナウイルス禍による負の影響が今以上に拡大しないという前提で21/12期の業績を、売上高5,969百万円(前期比20.1%増)、営業利益433百万円(同34.8%増)と予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、22/12期は前期比19.0%増収、23/12期は同12.0%増収となり、売上高営業利益率は21/12期予想の7.3%に対して23/12期には8.7%まで上昇すると予想した。
・18年末の物流・加工機能を持つ新社屋の稼働、20年2月の新受発注システムの稼働等、同社は着実に経営体制を強化してきた。今後、これらの打ち手が奏功し、拡販と業務効率改善が進んでいくものと考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。