みらいワークス<6563> 新型コロナウイルス禍の影響を脱し21 年9 月期は大幅増収増益の会社計画

2021/03/29

独立した働き方をするプロフェッショナル向けに特化した人材サービスを展開
新型コロナウイルス禍の影響を脱し21 年9 月期は大幅増収増益の会社計画

業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・みらいワークス(以下、同社)は、主力サイトの「FreeConsultant.jp」の運営を通じて、フリーランス等の独立した働き方を選択するコンサルタント等のプロフェッショナル人材を対象にしたサービスを展開している。

◆ 20 年9 月期決算
・20/9 期決算は、売上高4,155 百万円(前期比15.5%増)、営業利益77 百万円(同40.1%減)となった。期初の会社計画に対する進捗率は、売上高が103.9%、営業利益が154.4%であった。新型コロナウイルス禍により、売上高に影響するプロフェッショナル人材の稼働が低下した時期があったが、DX に関連する案件の増加で稼働は短期的に回復した。また、採用が抑えられたことで費用も抑制されたことも利益に貢献した。

◆ 21 年9 月期業績予想
・21/9 期業績について、同社は売上高5,000 百万円(前期比20.3%増)、営業利益120 百万円(同56.1%増)と予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/9 期の業績を、売上高5,037 百万円(前期比21.2%増)、営業利益138 百万円(同79.7%増) と予想した。主力の「FreeConsultant.jp」の稼働人数増が全体の増収を牽引するものとした。高利益率の有料職業紹介案件の増加による売上総利益率の上昇を見込み、人員増や新規事業投資による費用増の影響を吸収して、売上高営業利益率は同0.9%ポイント上昇の2.8%と予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターは22/9 期は前期比20.5%増収、23/9 期は同17.3%増収となり、売上高営業利益率は23/9 期には3.8%にまで上昇すると予想した。
・24/9 期に売上高100 億円とする中期経営計画では、プロフェッショナル人材のどの働き方にもワンストップで対応できるよう、多様なサービスで構成される事業ポートフォリオの確立を目指すことを明確化した。その観点で、副業を含めプロフェッショナル人材の地方での就業機会を提供するWeb プラットフォーム事業の進捗に着目していきたい。

>>続きはこちら(1.47 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。