ユナイトアンドグロウ<4486> 21年12月期はシェアード社員の稼働率回復が続き増収増益の会社計画
中堅・中小企業向けにIT人材と知識のシェアリングサービスを提供
21年12月期はシェアード社員の稼働率回復が続き増収増益の会社計画
業種: 情報・通信業
アナリスト: 藤野敬太
◆ 会社概要
・ユナイトアンドグロウ(以下、同社)は、コーポレートIT部門の人材不足に悩む中堅・中小企業向けにIT人材と知識のシェアリングサービスを提供することを主要業務としている。
◆ 20年12月期決算
・20/12期決算は、売上高1,732百万円(前期比6.7%増)、営業利益216百万円(同5.5%増)となった。新型コロナウイルス禍の影響で、顧客企業にサービスを提供するシェアード社員の稼働率が低下したため、売上高は伸び悩んだ。一方、リモートワークの効率化が進み、インソーシング事業の利益率は上昇したが、オフィス増床等の成長投資を行ったことで、利益の伸びも緩やかとなった。
◆ 21年12月期業績予想
・21/12期業績について、同社は、売上高2,074百万円(前期比19.7%増)、営業利益249百万円(同15.2%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/12期の業績予想を、売上高2,111百万円(前期比21.9%増)、営業利益271百万円(同25.1%増)とした。主力のインソーシング事業において、前期の新型コロナウイルス禍によって低下したシェアード社員の稼働率が回復することを想定した。またセキュリティ事業も、21/12期から需要期に入るため、増収増益が見込まれよう。
◆ 今後の注目点
・当センターでは、22/12期は前期比13.1%増収、23/12期は同12.0%増収となり、売上高営業利益率は23/12期に14.2%まで上昇すると予想した。
・短期的には、新型コロナウイルス禍によって影響を受けたシェアード社員の稼働率の回復を確認していく展開となろう。中期的には、採用の増加ペースとともに、質の向上を示すシェアード社員の1時間当たり売上高の推移等、組織や運営の強化の動向に注目していきたい。