プロレド・パートナーズ<7034> 21年10月期は連結子会社上乗せで大幅増収だが、増益率は緩やかな会社計画

2021/02/22

コストマネジメント分野を中心に成果報酬型の経営コンサルティングサービスを展開
21年10月期は連結子会社上乗せで大幅増収だが、増益率は緩やかな会社計画

業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・プロレド・パートナーズ(以下、同社)は、成果報酬型の経営コンサルティ ングサービスを提供している。成果測定のノウハウ蓄積に強みがあり、コ ストマネジメント分野のコンサルティングで多くの実績を有している。

◆ 20年10月期決算
・20/10期単体決算は、売上高3,270百万円(前期比23.8%増)、営業利益 1,216 百万円(同 14.1%増)となった。新型コロナウイルス禍が影響して想 定していたほどの成果報酬が得られずに売上高は期初計画を下回った が、販管費の増加の抑制により 10%台の増益を確保した。

◆ 21年10月期業績予想
・21/10 期連結業績について、同社は、売上高 4,349 百万円(前期比 33.0%増)、営業利益 1,264 百万円(同 3.9%増)を計画している(21/10 期 の前期比は 20/10 期単体業績との比較、以下同じ)。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/10 期の連結業績予 想を、売上高 4,326 百万円(前期 32.3%増)、営業利益 1,294 百万円(同 6.5%増)とした。連結子会社が加わり大幅増収だが、新型コロナウイルス 禍の影響が続く点を考慮し、既存のコストマネジメント分野のコンサルテ ィングの増収率を低めに想定した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、22/10期は前期比38.1%増収、23/10期は同29.2%増収 と予想した一方、連結ベースでの開示となる 21/10 期には大きく低下する 見通しの売上高営業利益率は、23/10期には20/10期単体業績と同水準 の 37.3%まで回復すると予想した。同社は M&A を積極的に行う方針だ が、業績予想には新たな連結子会社の増加は想定していない。
・利益率の低い連結子会社が加わったことと新型コロナウイルス禍の影響 が残ることで21/10期は利益成長率の鈍化が続く見通しだが、22/10期以 降は既存事業で利益成長率が上向くかどうかに注目したい。その上で、 連結子会社の増加につながる M&A の動向にも注意を払っておきたい。

>>続きはこちら(1.56 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。