M マート<4380> 業界No.1サイトの強みを発揮し、コロナ禍においても業績は順調に推移

2021/02/10

食材を中心としたB2B型のインターネットマーケットプレイス事業を展開
業界No.1サイトの強みを発揮し、コロナ禍においても業績は順調に推移

業種: 情報・通信業
アナリスト: 前田 吉弘

◆ 業務用食材の業者間ECサイト「Mマート」等を運営
・Mマート(以下、同社)は、飲食業界、宿泊業界、中食・内食業界などを買い手とし、メーカー、問屋、輸入商社、生産者などを売り手とする業者間取引に特化したオープン型のインターネットマーケットプレイス事業を展開している。
・業務用食材卸サイトの「Mマート」を主力に、厨房機器・食器等の総合業務用卸サイトの「Bnet」、食材処分品サイトの「卸・即売市場」、厨房機器・食器等の処分品サイトの「ソクハン市場」等も運営している。

◆ 21年1月期第3四半期累計期間は二桁増収増益を達成
・21/1期第3四半期累計期間の決算は、前年同期比で11.6%増収、16.7%営業増益となった。「Mマート」の伸長に「Bnet」の回復が加わり、通期会社計画に対して順調な進捗となっている。

◆ 21年1月期会社計画は11.9%増収、6.6%営業増益を見込む
・21/1期について同社は、11.9%増収、6.6%営業増益とする期初計画を据え置いている。
・証券リサーチセンターは、21/1期第3四半期までの実績等を踏まえて21/1期の業績予想を見直し、営業収益は761百万円(前期比11.1%増)、営業利益は159百万円(同8.5%増)と予想した。

◆ 個人・家庭向け通販サイト「C-joy」をオープン
・20年10月、同社は業務用食材卸売サイトNo. 1だからこそ取り扱える商品を、一般消費者向けに厳選して提供する個人・家庭向け通販サイト「C-joy」をオープンした。
・新型コロナウイルスの感染拡大による影響で拡大する「巣ごもり消費」に対応した事業展開といえようが、当面の業績への貢献は小さいと考える。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。