新日本製薬<4931> 21年9月期は新たに立ち上がったスマートヘルスケア事業の動向に注目

2021/02/08

オールインワン化粧品でトップシェアのブランドを持つファブレスメーカー
21年9月期は新たに立ち上がったスマートヘルスケア事業の動向に注目

業種: 化学
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・新日本製薬(以下、同社)は、オールインワン基礎化粧品やヘルスケア商品のファブレスメーカーで、「パーフェクトワン」はオールインワンスキンケア化粧品の分野でトップシェアを獲得している旗艦ブランドである。

◆ 20年9月期決算
・20/9期決算は、売上高33,728百万円(前期比0.5%増)、営業利益3,329百万円(同16.2%増)となった。新型コロナウイルス禍の影響を一部受けたものの、化粧品販売が堅調で増収を確保した。また、マーケティング投資の計画変更やオペレーションコストの効率化により、期初計画を上回る増益となった。

◆ 21年9月期業績予想
・21/9期業績について、同社は、売上高35,000百万円(前期比3.8%増)、営業利益3,500百万円(同5.1%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/9期の業績予想を、売上高35,117百万円(前期比4.1%増)、営業利益3,577百万円(同7.5%増)とした。新商品投入を予定している通信販売、取り扱い店舗数が増加する卸売販売、ECが拡大する海外販売の増収を想定した。また、コスト効率化も進むことで売上高営業利益率も10.2%まで上昇すると予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、22/9期は前期比6.8%増収、23/9期は同6.5%増収となり、売上高営業利益率は22/9期10.2%、23/9期10.3%と21/9期と同水準で推移すると予想した。
・新型コロナウイルス禍による負の影響は対応できる範囲に留まるものと確認でき、今後は売上高400億円を視野に入れる成長戦略の進捗に焦点が移っていこう。成長戦略の一環で新たに立ち上げたスマートヘルスケア事業での新商品投入も始まり、まずはその動向に注目したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。