コンヴァノ<6574> 21年3月期は新型コロナウイルス感染症拡大による店舗休業の影響で業績低迷

2021/02/02

ネイルサロン「ファストネイル」を関東、関西、東海エリア中心に展開
21年3月期は新型コロナウイルス感染症拡大による店舗休業の影響で業績低迷

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・コンヴァノ(以下、同社)は、ネイルサロン「ファストネイル」、「ファストネイル・プラス」、「ファストネイル・ロコ」を、関東、関西、東海エリアにチェーン展開している。20年9月末の店舗数は3業態合計で57店である。
・連結子会社femedia(フィーメディア)はネイルサロン内のモニターで商品広告や占いなどのコンテンツを放映するメディア事業を行っている。

◆ 21年3月期上期決算の概要
・21/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上収益は前年同期比50.3%減の615百万円、営業損失は301百万円(前年同期は116百万円の利益)であった。新型コロナウイルス感染症拡大による店舗休業の影響により売上収益が大幅に減少し、固定費を吸収できずに営業損失を計上した。尚、第1四半期の売上収益は166百万円、営業損失は215百万円、第2四半期の売上収益は449百万円、営業損失は85百万円と、営業再開後の損失幅は縮小している。

◆ 21年3月期は通期でも営業損失を見込む
・同社は、上期決算発表時の20年11月12日に21/3期の会社計画を公表した。21/3期の売上収益は前期比27.5%減の1,750百万円、営業利益については190百万円の損失を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績を踏まえて前回の業績予想を減額修正し、ほぼ会社計画並みの水準を予想した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、立地を厳選した新規出店、既存店舗の収益力強化などに注力し、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。当面の新規出店は、集客力のある商業施設内が中心となる。
・当センターでは、立地を厳選した新規出店が同社の業績拡大につながると考えており、22/3期に黒字転換すると予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。