キャンディル<1446> 新型コロナウイルスの影響で21年9月期会社計画は減益も、新規サービスに期待
修繕・改修・維持・管理といった建物のライフサイクルの各局面をサポートする企業
新型コロナウイルスの影響で21年9月期会社計画は減益も、新規サービスに期待
業種: 建設業
アナリスト: 藤野敬太
◆ 会社概要
・キャンディル(以下、同社)は、グループ全体で、修繕・改修・維持・管理といった建物のライフサイクルの各局面をサポートするサービスを展開している。
◆ 20年9月期
・20/9期決算は、売上高12,264百万円(前期比6.9%減)、営業利益421百万円(同9.3%減)となった。第1四半期に発生した大型台風等による水害の影響を受けた分を第2四半期で取り戻しつつあったが、新型コロナウイルス禍に伴う緊急事態宣言発出等の影響で業績が伸びず、売上高、利益とも期初計画を下回った。サービス別にはリペアサービスの減収幅が大きかった。
◆ 21年9月期業績予想
・21/9期業績について、同社は、売上高12,804百万円(前期比4.4%増)、営業利益369百万円(同12.4%減)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、21/9期の業績予想を、売上高12,911百万円(前期比5.3%増)、営業利益384百万円(同8.9%減)とした。新型コロナウイルス禍の影響は、受注件数や延べ人工数といった量の縮小という形で織り込む一方、新規に立ち上がった抗ウイルス抗菌サービスの売上高への貢献も予想した。
◆ 今後の注目点
・当センターでは、22/9期は前期比11.1%増収、23/9期は同8.0%増収となり、売上高営業利益率は23/9期に4.5%まで上昇すると予想した。
・短期的には、新型コロナウイルス禍が21/9期の業績にどこまで影響を及ぼすかを見極める展開となろう。一方、新型コロナウイルス禍を機に新たに立ち上げた抗ウイルス抗菌サービスは中期的に利益率上昇にも寄与しうるものであり、22/9以降は、既存サービスの需要の回復度合いと利益率の上昇度合いを確認していく局面となろう。