ダブルエー<7683> 主力ブランドは「ORiental Traffic」で、安定した品質とリーズナブルな価格が強み

2020/11/16

自社企画の婦人靴を国内外の店舗やECサイトで販売
主力ブランドは「ORiental Traffic」で、安定した品質とリーズナブルな価格が強み

業種: 小売業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・ ダブルエー(以下、同社)グループは自社企画の婦人靴を日本全国の店舗及び上海、台湾、香港の店舗、ECサイトで販売している。20年7月末時点では同社が105店、子会社の卑弥呼が52店を国内で、海外では21店を展開している。
・同社は婦人靴の企画・販売事業の単一セグメントで、連結子会社は香港で婦人靴の販売を行うCAPITAL SEA SHOES COMPANY LIMITED及びマカオで婦人靴の販売を行うCAPITAL SEA SHOES LIMITED、商品の生産管理などを行う江蘇京海服装貿易有限公司、20年5月に子会社化した卑弥呼の4社である。

2.財務面の分析
・店舗数の増加、EC販売の伸びに伴い業績は拡大基調にあったが、21/1期は新型コロナウイルス感染症拡大による店舗休業の影響により4.4%減収、85.3%営業減益を見込んでいる。
・靴小売店のチェーン展開を行う他社との財務指標比較では、自己資本利益率及び総資産経常利益率が他社を上回る水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、グループ会社及びパートナー企業との連携により、顧客の要望に沿った商品を、安定した品質とリーズナブルな価格で提供出来る体制を構築していることなどにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、集客力のある立地への新規出店、スポーツジャンルの強化、顧客層の拡大などに注力し、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。当面の新規出店は、集客力のある商業施設内が中心となる。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、商業施設への出店数増加により同社ブランドの知名度が向上していることが店舗展開の追い風になると考えている。
・21/1期業績はほぼ会社計画並みの業績を予想し、22/1期に増収増益に転じると予想する。

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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