AmidAホールディングス<7671> 運営する主力サイトは「ハンコヤドットコム」

2020/10/21

印鑑及びスタンプを中心にインターネット通販サイトで販売するEC通販事業を行う
運営する主力サイトは「ハンコヤドットコム」

業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太

1.会社概要
・AmidAホールディングス(以下、同社)は、連結子会社2社を傘下に持つ持株会社である。子会社のハンコヤドットコムは、印鑑やスタンプなどをインターネット通販サイトで販売するEC通販事業を行っており、主力サイトは「ハンコヤドットコム」である。もうひとつの子会社であるAmidAは、ECサイトの集客状況に関するデータ分析からシステム開発、保守までをトータルで行っているが、20/6期は外部への売上はない。
・売上高は商材別に彫刻(印鑑が中心)、スタンプ、印刷、その他に分類されており、20/6期の販売実績では彫刻が全体の62.6%を占めている。

2.財務面の分析
・EC通販事業における客数の増加により売上高は緩やかな増加基調にある。一方、広告宣伝費や人件費の増加が主因で経常利益は17/6期をピークに減少していたが、20/6期は経費の抑制効果で二桁増益となった。
・21/6期は1.2%増収、14.8%経常減益と、プロモーション費用や人件費の増加による経常減益を計画している。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、印鑑というニッチな商材で一気通貫型のオーダーメイドEC事業を行う体制を構築し、組織資本を拡充してきたことにある。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、「ハンコヤドットコム」の知名度の更なる向上、人材の確保・育成などが挙げられる。また、今後は行政手続きのデジタル化に伴う印鑑の需要減少への対応が不可欠となる。
・同社は事業戦略として、価格戦略の強化、商品の拡大、ブランディングの強化などを掲げている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、当面は印鑑購買におけるリアル店舗からのシフトが印鑑の利用機会の減少をカバーすると考えており、22/6期に増益に転じる業績予想をしている。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。