イーエムネットジャパン<7036> 中小企業や地方企業に数多くのクライアントを持つのが特徴

2020/09/18

Webサイト向け検索連動型広告や運用型広告等を手掛ける広告代理店
中小企業や地方企業に数多くのクライアントを持つのが特徴

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・イーエムネットジャパン(以下、同社)は、韓国のオンライン広告代理店EMNET INC.の日本支社として07年に設立され、13年4月にEMNET INC.の100%出資により日本法人となった。検索連動型広告や運用型ディスプレイ広告などを中心に取り扱うインターネット広告代理店である。
・同社はインターネット広告事業単一セグメントで、親会社以外には関係会社はない。

2.財務面の分析
・新規案件の獲得が順調に進んでいること、既存案件の広告予算が拡大していることに伴い、業績は拡大基調にある。20/12期の会社計画は10.3%増収、7.0%営業増益と、売上高、営業利益ともに過去最高を見込んでいる。
・他社との財務指標比較では、収益性を示す自己資本利益率が他社を上回っている。また、経常利益の成長率が40%超と高い水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉のひとつは、同社が創業来積み重ねてきた中小企業、地方企業との取引関係にあると考えられる。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、技術革新への対応や、営業人員を中心とする人材の確保及び育成等が挙げられる。
・同社は、中小企業及び地方企業への営業強化、新規案件獲得の推進などに取り組み、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、インターネット広告市場の拡大が続く環境下、同社が比較的競合の少ない地方企業や中小企業をターゲットにした営業活動を推進することにより事業規模を拡大することは可能と考えている。
・20/12期業績については会社計画並みの水準を予想し、21/12期以降も増収増益が続くと予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。