SERIOホールディングス<6567> 新規施設の開設による業績拡大が続いており、21年5月期も増収増益を計画

2020/09/15

子育て中の女性に特化した人材派遣や認可保育園の運営などを行う
新規施設の開設による業績拡大が続いており、21年5月期も増収増益を計画

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・SERIOホールディングス(以下、同社)グループは、持株会社である同社と子会社のセリオ及びセリオの子会社で同社にとっては孫会社に当たるクオーレで構成されている。セリオが就労支援事業、放課後事業、保育事業を行っており、クオーレはセリオが運営する保育事業の不動産施設を賃貸している。
・20/5期の売上構成比は就労支援事業が32.0%、放課後事業が31.8%、保育事業が36.2%である。

◆ 20年5月期決算の概要
・20/5期の売上高は前期比11.0%増の6,948百万円、営業利益は同115.0%増の136百万円であった。就労支援事業が新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた一方、保育事業において採用費や労務費の抑制による利益率の改善が進み、営業利益の高い伸びにつながった。

◆ 21年5月期の業績予想
・21/5期の会社計画は、売上高が前期比13.7%増の7,900百万円、営業利益が同49.3%増の204百万円である。就労支援事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が残る一方、新規大型案件の寄与が見込めること、放課後事業及び保育事業は新規施設の開園が継続することにより業績拡大が続く見通しとなっている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、20/5期実績や同社の取り組みを踏まえて21/5期の利益予想を増額修正した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、就労支援事業では新サービスの展開など、放課後事業、保育事業では保育ニーズの高い首都圏での施設展開を積極化することにより持続的な事業規模拡大を目指す考えである。
・当センターでは、首都圏での放課後事業及び保育事業の展開強化により、事業規模拡大を継続することが可能と考えており、22/5期以降も増収増益が続くと予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。