ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575> 21年3月期は企業の採用活動停滞や集合研修の中止が業績に悪影響

2020/09/09

エグゼクティブ層に特化した人材紹介事業とメンタルヘルスケア事業が主力
21年3月期は企業の採用活動停滞や集合研修の中止が業績に悪影響

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(以下、同社)グループは、持 株会社である同社と AIMS インターナショナルジャパン、A・ヒューマン、 Optia Partners、ヒューマン・フロンティア及びサイコム・ブレインズの6社で 構成されており、人材紹介事業、メンタルヘルスケア事業、そして人材育 成事業を行っている。

◆ 20年3月期決算の概要
・20/3 期の売上高は前期比 40.4%増の 2,643 百万円、営業利益は同 86.4%減の 20 百万円であった。19 年 7 月に人材育成事業を行なうサ イコム・ブレインズを子会社化したことで大幅増収となったものの、 新型コロナウイルス感染症拡大による企業の採用活動停滞や集合 研修中止の影響を受けて第 4 四半期の売上高が落ち込み、経費増を 吸収できずに大幅な営業減益となった。

◆ 21年3月期の業績予想
・8 月 14 日に公表した 21/3 期の会社計画は、売上高 2,717 百万円(前 期比 2.8%増)、営業利益 50 百万円(同 154.5%増)である。メンタル ヘルスケア事業は集合研修の延期や中止により、減収減益を見込む一 方、人材紹介事業はエグゼクティブ人材の紹介を強化することで増収増 益を見込んでいる。
・第 1 四半期実績は、売上高が前年同期比 2.4%減の 477 百万円、営業 損失 128 百万円(前年同期は 7 百万円の利益)であった。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、事業環境及び第 1 四半 期実績などを踏まえて会社計画を下回る業績を予想した。

◆ 事業戦略
・同社は、人材紹介事業ではコンサルタントの採用と育成の強化、メ ンタルヘルスケア事業ではカウンセリング体制の更なる充実を図 ることによる持続的な事業規模拡大を目指している。
・当センターでは、同社の持続的な事業規模拡大のためには、コンサル タントの増員と、一人当たり売上高の増加が必要と考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。