エクスモーション<4394> 一時的な減益を恐れぬ中長期視点に立った先行投資戦略に注目したい

2020/08/18

「組込みソフトウェア」の設計技術に特化したコンサルティング・ファーム
一時的な減益を恐れぬ中長期視点に立った先行投資戦略に注目したい

業種: 情報・通信業
アナリスト: 前田 吉弘

◆ 主力事業は「組込みソフトウェア」向けコンサルティング
・エクスモーション(以下、同社)は、「組込みソフトウェア」の設計技術に特化したコンサルティング事業をメインとし、そこで得られた知見を教育・人材育成事業やツール事業に展開している。
・同社のコンサルティング事業は、極めて高い受注プロジェクトの「継続率+リピート率」を実現しており、自動車業界を中心に優れた顧客基盤を構築している。

◆ 20年11月期上期決算は当初会社計画に大きく未達
・20/11期第2四半期累計期間(以下、上期)の決算は、前年同期比でみて9.0%減収、56.8%営業減益、当初の同社計画に対して売上高が13.5%の未達、営業利益が35.4%の未達となった。新型コロナウイルス感染症の影響が3~5月期に顕在化したことが、厳しい決算となった主因である。

◆ 20年11月期会社計画は6.0%増収、18.9%営業減益を見込む
・20/11期について同社は、「新型コロナウイルス感染症による経済活動への影響は不確実性が高い」、「今後、業績予想を修正する必要が生じた場合には、速やかに開示する」としながらも、前期比6.0%増収、同18.9%営業減益とする当初計画を据え置いた。
・証券リサーチセンターは、20/11期上期実績等を踏まえて20/11期の業績予想を見直し、売上高を970百万円(前期比0.6%減)、営業利益を136百万円(同27.1%減)と予想した。

◆ さらなる成長に向けた投資活動は想定以上に進捗
・新型コロナウイルス感染症の影響で未稼働になった要員の投入とテレワークによる作業効率向上で、要員増に依存する労働集約型ビジネスモデルからの脱却を図るための投資活動は想定以上に進捗している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。