テクノスデータサイエンス・エンジニアリング<7046> フロー型事業の回復とストック型事業の成長持続により、中期的な成長を予想

2020/07/15

ビッグデータ・AIソリューションサービス等を展開する情報サービス企業
フロー型事業の回復とストック型事業の成長持続により、中期的な成長を予想

業種: サービス業
アナリスト: 大間知 淳

◆ ビッグデータ・AIソリューションサービス等を展開する
・テクノスデータサイエンス・エンジニアリング(以下、同社)は、AI製品等によるサブスクリプションサービス(ストック型サービス)と、データ解析、分析基盤構築等の個別プロジェクトによるビッグデータ・AIソリューションサービス(フロー型サービス)を展開する情報サービス企業である。
・20年4月1日時点の役職員127名のうち、データサイエンティストが83名、各種エンジニアが18名と多数の優秀な技術者が在籍している。

◆ 20年3月期決算は2%増収、35%営業減益
・20/3期決算は、前期比1.9%増収、35.3%営業減益であった。ストック型サービスは拡大したものの、フロー型サービスが落ち込み、売上高は伸び悩んだ。一方、人件費の増加や、戦略投資によるコストの増加等により、営業減益となった。

◆ 21年3月期の会社計画は16%増収、59%営業増益
・21/3期について同社は、研究開発部門からプロジェクト部門への要員のシフト及び新規採用によるフロー型サービスの体制強化や、ストック型サービスの成長持続により、16.2%増収、58.5%営業増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、新型コロナウイルス問題の影響や、20/3期実績等を踏まえて21/3期の業績予想を見直し、売上高を1,753百万円→1,609百万円、営業利益を200百万円→205百万円と会社計画をやや上回る水準に修正した。

◆ 新型コロナウイルス問題の収束を前提に中期的な成長を予想
・当センターでは、新型コロナウイルス問題が21/3期中にほぼ収束するという前提をおいて業績予想を策定した。技術者の増員や生産性の向上によるフロー型サービスの拡大や、利益率が高いストック型サービスの成長持続により、同社の業績は、22/3期は17.0%増収、36.1%営業増益、23/3期は15.0%増収、24.4%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。