M マート<4380> 業界No.1サイトの運営企業として、ウィズ・コロナ時代を見据えた事業戦略に着手

2020/05/29

食材を中心としたB2B型のインターネットマーケットプレイス事業を展開
業界No.1サイトの運営企業として、ウィズ・コロナ時代を見据えた事業戦略に着手

業種: 情報・通信業
アナリスト:前田 吉弘

◆ 業務用食材の業者間ECサイト「Mマート」等を運営
・Mマート(以下、同社)は、飲食業界、宿泊業界、中食・内食業界などを買い手とし、メーカー、問屋、輸入商社、生産者などを売り手とする業者間取引に特化したオープン型のインターネットマーケットプレイス事業を展開している。
・業務用食材卸サイトの「Mマート」を主力に、厨房機器・食器等の総合業務用卸サイトの「Bnet」、食材処分品サイトの「卸・即売市場」、厨房機器・食器等の処分品サイトの「ソクハン市場」等も運営している。

◆ 20年1月期は4.5%増収、0.3%営業増益を確保
・20/1期決算は、営業収益が前期比4.5%増となるなかで、人件費増を主因に営業費用が同5.7%増となったため、営業利益は同0.3%増とほぼ横ばいにとどまった。

◆ 21年1月期会社計画は11.9%増収、6.6%営業増益を見込む
・21/1期について同社は、「Mマート」の成長持続と「Bnet」等の回復を織り込み、11.9%増収、6.6%営業増益を計画している。
・証券リサーチセンターは、20/1期実績等を踏まえて21/1期の業績予想を見直し、営業収益は702百万円(前期比2.6%増)、営業利益は135百万円(同8.0%減)と予想した。

◆ ウィズ・コロナ時代を見据えた事業戦略に注目
・同社は、新型コロナウイルスの感染拡大による業績への影響は限定的としている。
・その一方で、流通の正常化や売り手の手元流動性確保への貢献を目的に、「緊急流通促進フェア」や「環境・衛生フェア~新型コロナウイルス対策~」の開催、「即金・即売市場」の緊急開設を矢継ぎ早に実施しており、ウィズ・コロナ時代を見据えた事業戦略として注目できる。

>>続きはこちら(2.31 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。