エクスモーション<4394> 一時的な減益を恐れぬ中長期視点に立った先行投資戦略に注目したい

2020/03/30

「組込みソフトウェア」の設計技術に特化したコンサルティング・ファーム
一時的な減益を恐れぬ中長期視点に立った先行投資戦略に注目したい

業種: 情報・通信業
アナリスト: 前田 吉弘

◆ 主力事業は「組込みソフトウェア」向けコンサルティング
・エクスモーション(以下、同社)は、「組込みソフトウェア」の設計技術に特化したコンサルティング事業をメインとし、そこで得られた知見を教育・人材育成事業やツール事業に展開している。
・同社のコンサルティング事業は、極めて高い受注プロジェクトの「継続率+リピート率」を実現しており、自動車業界を中心に優れた顧客基盤を構築している。

◆ 19年11月期決算は会社計画を概ね超過達成
・19/11期の決算は、17.0%増収、28.5%営業増益と2期連続の二桁増収増益となった。期初計画に対する達成率は、売上高こそ1.8%の未達であったが、営業利益は5.7%の超過達成となり、概ね順調な決算であったと考えられる。

◆ 20年11月期会社計画は6.0%増収、18.9%営業減益を見込む
・20/11期について同社は、先行投資負担の増加を主因に6.0%増収を見込む一方で、18.9%営業減益を計画している。
・証券リサーチセンターは、19/11期実績や先行投資を積極化する同社の経営戦略を踏まえて20/11期の業績予想を見直し、売上高を1,035百万円(前期比6.1%増)、営業利益を163百万円(同12.8%減)と予想した。

◆ さらなる成長に向けた投資活動を積極化
・同社は、要員増に依存する労働集約型ビジネスモデルからの脱却を図るため、先行投資の積極化に着手している。
・具体的には、①コンサルティング事業におけるデジタル化とストック化の推進、②新しい事業と新しい技術を融合するビジネスモデルの確立にエース級の人材を投入して取り組んでいく方針である。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。