ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575> 様々な人事機能に関するサービスをグループで一括して提供
エクゼクティブ層に特化した人材紹介事業とメンタルヘルスケア事業が主力
様々な人事機能に関するサービスをグループで一括して提供
業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太
1.会社概要
・ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(以下、同社)グループは、持株会社である同社とAIMSインターナショナルジャパン(以下、エームス)、A・ヒューマン、Optia Partners、ヒューマン・フロンティア及び19年7月に子会社化したサイコム・ブレインズの6社で構成されている。
・グループで行う事業は、エグゼクティブ層やグローバル人材の紹介を行う人材紹介事業、契約先企業の社員に対してストレスチェックなどを行うメンタルヘルスケア事業、および人材育成事業である。
2.財務面の分析
・19/3期は、ストレスチェック導入企業の増加に伴いメンタルヘルスケア事業が伸びた一方、コンサルタントの増員の遅れにより人材紹介事業が減収減益となった。20/3期の会社計画は55.9%増収、15.8%営業増益と、新たな連結子会社が加わったことで売上高の伸び率が高くなっている。
・他社との財務指標比較では、直近業績の伸び悩みにより売上高、経常利益の成長率、収益性の各項目が他社を下回る水準にある。
3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、経験豊富なコンサルタントやカウンセラーという人的資本と、それを活かした事業展開にある。
4.経営戦略の分析
・同社は、人材紹介事業ではコンサルタントの採用と育成の強化、メンタルヘルスケア事業ではカウンセリング体制の更なる充実を図ることによる持続的な事業規模拡大を目指している。
・既存事業とのシナジー効果が期待できる新規事業にも取り組む考えで、20/3期から人材育成事業に参入している。
5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、人材関連ビジネス市場のなかで同社が持続的に事業規模を拡大するためには、コンサルタントの増員と、一人当たり売上高の増加が必要と考えている。
・20/3期業績については会社計画並みの水準を予想し、21/3期以降も増収増益が続くと予想する。