テンポイノベーション<3484> 不動産仲介業者との関係強化、知名度の向上を図り、安定成長を目指す

2020/01/20

首都圏、特に東京を中心に飲食店に特化した店舗転貸借事業を展開
不動産仲介業者との関係強化、知名度の向上を図り、安定成長を目指す

業種: 不動産業
アナリスト: 髙木 伸行

◆ 居抜き物件を活用した飲食用店舗転貸借事業者
・テンポイノベーションは(以下、同社)は、飲食店用店舗の転貸借事業に特化した不動産業者である。首都圏、特に東京都心部を中心に転貸借物件を保有している。
・現在は19年5月に公表された中期経営計画に基づいて事業を展開している。中期経営計画では店舗転貸借事業を究めることを標榜しており、転貸借物件の確保に努める内容となっている。

◆ 順調な20年3月期上期決算
・20/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比20.9%増、営業利益は同7.4%増となった。人件費増、本社移転費用、マネジメントの研修費、サイトのリニューアルの費用などの利益圧迫要因があったが、同社の計画を上回った。

◆ 更なる拡大を目指す20年3月期
・同社は、新卒社員を含む人員の増加や転貸借物件の確保に向けての施策の実施により、転貸借事業を更に推し進める方針である。具体的な施策としては転貸借物件仕入専門チームの拡充、不動産仲介業者とのリレーション強化による優良物件の確保などが挙げられる。
・証券リサーチセンターは、20/3期の業績については同社予想をわずかに上回る売上高と同社予想と同水準の利益を見込んでいる。従来予想から売上高や利益予想を変更していないが、上期の売上総利益率が想定を上回った一方、販管費率が想定より悪化している点を織り込んだ。

◆ 転貸借物件の積み上げによる中期的な利益成長を予想
・21/3期以降も転貸借物件の増加により、高い増収率が続くと予想される。積極的な物件獲得による売上総利益率への影響が見込まれるものの、増収効果による販管費率の低下により、高い増益率を予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。