Fringe81<6550> 「Unipos」への投資拡大による20年3月期の営業損失計画に変更なし

2019/12/03

インターネット広告の販売、アドネットワークの運営などを行う
「Unipos」への投資拡大による20年3月期の営業損失計画に変更なし

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・Fringe81(フリンジ ハチイチ、以下、同社)は、インターネット広告の販売、アドネットワークの運営、広告戦略に関するソリューションの提供、社員間の相互評価・賞賛のためのサービス「Unipos(ユニポス)」の提供などを行っている。
・インターネット広告の販売が中心の広告事業が主要事業で、その大きな部分を占める広告代理サービスの19/3期の売上構成比は84.8%である。

◆ 20年3月期上期決算の概要
・20/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比5.8%減の2,847百万円、営業損失209百万円(前年同期105百万円の利益)であった。広告事業からUnipos事業に営業人員を異動した影響で広告事業が減収となり、Unipos事業へのマーケティング投資の拡大により営業損失となった。同社は上期の計画を公表していないが、計画線上の結果としている。

◆ 20年3月期の業績予想
・20/3期の会社計画は期初予想通り、売上高7,295百万円(前期比6.8%増)、営業損失621~428百万円である。Unipos事業へのマーケティング投資を大幅に拡大することにより、通期でも営業損失を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期の結果を踏まえて前回予想を据え置いた。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、当面はUnipos事業の拡大を最優先事項とし、積極的なマーケティング投資を継続する考えである。
・当センターでは、Unipos事業の成長が中期的な業績拡大に寄与すると考えている。21/3期にはマーケティング投資額が縮小し、営業黒字に転じる業績予想に変更はない。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。