日宣<6543> 20年2月期以降の業績予想を減額したが、増収営業増益基調は続くと予想する

2019/11/22

特定の業界に対してセールスプロモーションを中心に提供する広告会社
20年2月期以降の業績予想を減額したが、増収営業増益基調は続くと予想する

業種: サービス業
アナリスト: 大間知 淳

◆ セールスプロモーションを中心に提供する広告会社
・日宣(以下、同社)は、主として、放送・通信、住まい・暮らし、医療・健康に関する業界に対し、各種のセールスプロモーション等の多様なソリューションサービスをワンストップで提供する広告会社である。
・96年からケーブルテレビの加入者向け番組情報誌「チャンネルガイド」を発行するほか、大手住宅メーカーのセールスプロモーションを40年以上にわたって担当する等、特定の業界や顧客ニーズに対応したユニークなサービスを提供することで、多くの顧客と長期的な取引を続けている。

◆ 20年2月期上期決算は0%減収、2%営業増益
・20/2期第2四半期累計期間(以下、上期)の決算は、0.4%減収、2.2%営業増益であった。放送・通信と住まい・暮らし向けの売上高が計画を下回ったことから会社予想を下回る着地となった。

◆ 20年2月期の会社計画は11%増収、9%営業増益を維持
・上期の未達分は、計画を増額した医療・健康とその他業界向けで挽回可能と判断した同社は、11.2%増収、8.7%営業増益としている20/2期計画を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、20/2期上期実績を踏まえて、放送・通信と住まい・暮らし向けの売上高を引き下げる等、20/2期の業績予想を見直し、売上高を5,485百万円→5,324百万円(前期比6.0%増)、営業利益を323百万円→320百万円(同5.2%増)に減額した。

◆ 中期予想も減額したが、増収営業増益基調は続くと予想
・21/2期以降も、当センターは、放送・通信と住まい・暮らし向けを中心に業績予想を減額したが、増収営業増益基調は続くと予想した。
・同社は収益源である自社制作業務の顧客基盤を強化しており、当センターではその動向に注目している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。