チエル<3933> 短期的な業績回復と中長期的なEdTechベンチャーグループ形成の動きに期待

2019/09/30

学校教育向けICT事業に特化した会社
短期的な業績回復と中長期的なEdTechベンチャーグループ形成の動きに期待

業種: 情報・通信業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・チエル(以下、同社)は、学校教育向けICT事業の専業で、小学校~大学を対象に、授業・講義支援システムやデジタル教材を提供している。
・教育ICTに関係する企業は多いが、システムとコンテンツの両方を持ち、専業で展開する企業は少ない。

◆ 19年3月期決算
・19/3期決算は、売上高2,030百万円(前期比1.2%増)、営業利益77百万円(同61.4%減)である。期初の会社計画に対する達成率は、売上高が92.3%、営業利益が35.3%と、利益が大幅に未達となった。高校大学市場向けの受注減に加え、高利益率の自社開発製品の売上構成比の伸び悩み、開発費の増加による原価の増加が影響した。

◆ 20年3月期業績予想
・20/3期業績について、同社は売上高2,900百万円(前期比42.8%増)、営業利益210百万円(同170.2%増)を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、20/3期の業績予想を、売上高2,871百万円(前期比41.4%増)、営業利益209百万円(同169.6%増)と会社計画に近い水準へ修正した。連結子会社の増加で新規に加わる進路部門の上乗せのほか、既存事業では情報基盤部門が増収に貢献するものとした。また、売上総利益率及び売上高販管費率の改善により、売上高営業利益率は7.3%まで改善するものと予想する。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、21/3期は前期比22.5%増収、22/3期は同8.6%増収とし、22/3期に売上高営業利益率が8.0%まで改善すると予想している。
・同社は20/3期に新たに進路部門を加え、3セグメント体制で事業を展開していくこととなった。今後もM&Aを積極的に活用すると考えられるが、どのようなEdTechベンチャーグループを構築するかにも注目しておきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。