アジャイルメディア・ネットワーク<6573> 19 年12 月期会社計画を減額修正し、小幅な営業損失を見込む

2019/09/02

SNS 上のクチコミを活用し、企業の販売促進などを支援するアンバサダー事業を行う
19 年12 月期会社計画を減額修正し、小幅な営業損失を見込む

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・アジャイルメディア・ネットワーク(以下、同社)は、企業や商品ブランド、サービスのファン(アンバサダー)から発信される好意的な利用体験や購入の推奨など、SNS 上のクチコミを活用し、企業の販売促進活動から商品開発までを支援するアンバサダー事業を行っている。
・同社はアンバサダー事業の単一セグメントで、連結子会社は19 年1 月に営業を開始したAgile Media Network Taiwan Inc.及び同年7 月に子会社化したクリエ・ジャパンの2 社がある。

◆ 19 年12 月期上期決算の概要
・19/12 期第2 四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比3.1%減の413 百万円、営業損失67 百万円(前年同期26 百万円の利益)であった(19/12 期から連結決算に移行したため、前年同期比は18/12 期上期単体数値との比較)。アンバサダープログラム導入件数は18/12 期末の73 件から上期末は75 件に増加したものの、イベント等の実施に応じて発生する提供料が伸びず減収となった。人件費の増加や海外子会社立ち上げに関する費用の発生により営業損失となり、期初会社計画である売上高500 百万円、営業損益0 百万円を下回った。

◆ 19 年12 月期の業績予想
・19/12 期の会社計画は、7 月26 日に減額修正されており、売上高は前期比15.2%増の1,048 百万円、営業損失3 百万円(18/12 期90 百万円の利益)を見込んでいる。
・証券リサーチセンターでは、前回予想を減額修正し、会社計画を若干下回る業績を予想した。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、引き続きアンバサダー事業の拡大を図ると同時に、得意とする分析テクノロジーと運営ノウハウを活かした新規サービスの展開により事業規模拡大を目指す考えである。7 月にはクリエ・ジャパンを子会社化し、パーソナライズド動画サービス事業に着手している。

>>続きはこちら(1.92 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ