香陵住販<3495> 賃貸管理戸数の伸長を基盤とした安定成長を目指す

2019/07/26

茨城県内を中心に不動産の売買、賃貸、仲介、管理等のサービスを提供
賃貸管理戸数の伸長を基盤とした安定成長を目指す

業種: 不動産業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・香陵住販(以下、同社)は、本社がある茨城県を中心に、不動産の売買(自社企画投資用不動産の販売等)、仲介等を行う「不動産流通事業」と、不動産の管理や賃貸、コインパーキングやコインランドリーの運営、太陽光発電、建設工事等を行う「不動産管理事業」を展開している。
・売上高の構成比(18/9期)では、不動産流通事業が66.0%を占めているものの、営業利益の構成比(全社費用等のコスト配分前)では、人件費等のコスト負担が相対的に軽い不動産管理事業が58.8%を占めている。

2.財務面の分析
・13/9期~18/9期の期間では、賃貸管理戸数が年平均9.0%伸びたこと等を背景に、単体売上高は同3.5%、単体経常利益は同13.5%増加した。
・成長性と収益性の観点で類似企業に比べやや魅力的な水準にある。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、地域密着経営の継続にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、管理戸数を年1,000戸のペースで増加させ、管理事業収益等を中軸としたストック型収益の拡大による長期持続的な利益成長を目指している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、19/9期の業績は、順調な業績の進捗状況を踏まえ、会社計画をやや上回ると予想した。
・20/9期以降は、19年3月に買収した子会社の業績への貢献や、管理戸数の増加等に伴う不動産管理事業の利益成長等により、20/9期は前期比11.4%営業増益、21/9期は同9.8%営業増益を見込んでいる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。