テモナ<3985> 19 年9 月期上期の対会社計画の進捗率がやや低めで、下期の挽回度合いに注目

2019/07/19

EC 販売の一形態のリピート通販に特化したソリューション提供で成長してきた企業
19 年9 月期上期の対会社計画の進捗率がやや低めで、下期の挽回度合いに注目

業種:情報・通信業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・テモナ(以下、同社)は、「たまごリピート」とその後継版の「サブスクストア」のサービスを通じ、リピート通販を中心に広くサブスクリプションビジネスを対象としたソリューションを提供している。

◆ 19 年9 月期第2 四半期累計期間決算
・19/9 期第2 四半期累計期間(以下、上期)決算は、売上高701 百万円(前年同期比15.6%増)、営業利益121 百万円(同42.6%減)となった。通期の会社計画に対する進捗率は、売上高が41.3%、営業利益が38.0%に留まった。売上高の進捗率が低めだったのは、「旧たまごリピートNext」開始後の増加の勢いが想定ほど強くなかったためと推察される。一方、人件費の増加等、予定通りの費用増により減益となった。

◆ 19 年9 月期業績予想
・19/9 期業績について、同社は、売上高1,700 百万円(前期比36.5%増)、営業利益321 百万円(同5.4%増)の期初計画を据え置いている。19 年4 月に開始した「サブスクストア」の拡販が成長を牽引する想定である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、19/9 期の業績を、売上高1,634 百万円(前期比31.2%増)、営業利益316 百万円(同3.8%増) と会社計画を若干下回る水準に下方修正した。ストック型のビジネスモデルであり、上期の売上高の進捗率が低めだった影響が残るものとした。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、売上高は20/9 期以降、「サブスクストア」のアカウント数と流通総額の増加によって年率20%程度の増収が続き、売上高営業利益率は、21/9 期に21.0%まで回復する展開を予想した。
・同社は、「サブスクストア」の下でリブランディングを進めている。短期的には「サブスクストア」のアカウント数の積み上がり、中期的には「サブスクストア」の認知度向上のペースと既存の対象市場以外での案件獲得の進捗に注目する。
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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。