Fringe81<6550> 20年3月期は「Unipos」へのマーケティング投資拡大による営業損失を見込む

2019/07/12

インターネット広告の販売、アドネットワークの運営などを行う
20年3月期は「Unipos」へのマーケティング投資拡大による営業損失を見込む

業種:サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・Fringe81(フリンジ ハチイチ、以下、同社)は、インターネット広告の販売、アドネットワークの運営、広告戦略に関するソリューションの提供、社員間の相互評価・賞賛のためのサービス「Unipos(ユニポス)」の提供などを行っている。
・インターネット広告の販売が中心の広告事業が主要事業で、その大きな部分を占める広告代理サービスの19/3期の売上構成比は84.8%である。

193月期決算の概要
・19/3期の売上高は前期比7.7%増の6,828百万円、営業利益は同36.2%減の213百万円であった。広告事業のなかの広告代理サービスが堅調に推移したことに加えUnipos事業が大きく伸び、増収となった。一方、本社移転関連費用の発生やマーケティング費用の増加により減益となったものの、会社計画はクリアした。

203月期の業績予想
・20/3期について同社は、売上高を7,295百万円(前期比6.8%増)と見込む一方、428~621百万円の営業損失を予想している。営業損失を見込むのはUnipos事業へのマーケティング投資を大幅に拡大するためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、マーケティング投資を拡大する同社の計画を踏まえて営業黒字の前回予想を見直し、会社計画並みの業績を予想した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、21/3期以降もUnipos事業の拡大を最優先事項とし、積極的なマーケティング投資を継続する考えである。
・当センターでは、市場拡大を追い風とした広告事業の伸びや、Unipos事業の高成長が売上増に寄与すると考えているが、想定以上のマーケティング投資が続く見込みであることから、21/3期以降の利益予想も減額修正した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。