リビン・テクノロジーズ<4445> 新機能開発、営業強化により不動産業界にとって必要不可欠な企業を目指す

2019/07/08

不動産会社比較バーティカルメディア「リビンマッチ」を企画・開発・運営
新機能開発、営業強化により不動産業界にとって必要不可欠な企業を目指す

業種:情報・通信業
アナリスト: 髙木 伸行

◆ 不動産・住宅業界に特化したインターネットサービスを提供
リビン・テクノロジーズ(以下、同社)は、不動産・住宅企業に不可欠な“不動
産プラットフォーム企業”になることを目指している。不動産会社比較バーテ
ィカルメディア注1「リビンマッチ」を運営し、不動産・住宅業界に特化したイン
ターネットマーケティングサービスを提供している。

主なサービスは不動産を売却したい、住宅を購入したい、建築したいといっ
たニーズを持つエンドユーザーと不動産会社やハウスメーカー、工務店とい
った加盟企業を結び付けるマッチングサービスである。また、主に不動産会
社を対象としてインターネット上におけるブランドイメージ構築の支援をする
ブランディングサービスも行っている。18/9 期の営業収益に占める割合はマ
ッチングサービスが87.7%、ブランディングサービスが12.3%である(図表
1)。

◆ マッチングサービス
エンドユーザーは不動産売却、土地の有効活用、賃貸管理業務の外注、リ
ノベーション、住宅建築といった様々な不動産に関するニーズを持つが、リ
ビンマッチを通じて “複数”の加盟企業に、“無料”で、“一括問合せ”をす
ることが可能になり、査定額や業者の比較を手軽に行うことができる(図表
2)。一方、加盟企業はエンドユーザーを見込み客として営業活動を行うこと
が可能になる。

課金形態は、エンドユーザーからの問い合わせの獲得数等の一定の成果
に応じて加盟企業から利用料を受け取る「反響課金」と毎月一定の利用料
を受け取る「定額課金」があり、サービス毎に反響課金、定額課金あるいは
両方の課金体系が採用されている。定額課金はエンドユーザーからの問い
合わせの獲得数に上限を設定し、毎月一定の金額を利用料として徴収する
形態である。問合せ件数が多くなりすぎると、加盟企業が対応できなくなる
のを防ぐ目的で、定額課金が採用されているようである。

加盟企業数注2 は2,478(18 年9 月末)、リビンマッチへのエンドユーザーの
訪問者数は年間1,600 万を超え、年間9 万件を超える問い合わせがある。

この他、マッチングサービスにおいては、エンドユーザーと加盟企業との円
滑なコミュニケーションを可能にし、業務管理を効率化する取引サポートシ
ステムを構築しており、成約率の向上に寄与している。

◆ ブランディングサービス
ブランディングサービスはリビンマッチやリビンMagazine Biz といった自社運
営サイトの広告枠を不動産会社に販売し、不動産会社の強みや特長に関
するコンテンツを掲載する「掲載型広告」や、外部のインターネット広告媒体
の広告枠を代理販売し広告を掲載する「ネット広告」により、インターネット上
におけるブランドイメージ構築を支援するものである(図表2)。

自社運営サイトのタイアップ企画やバナー広告枠の広告料収入は、ネット広
告に比べて粗利率が高い。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。